最終戦争（ハルマゲドン）の準備を！と石原慎太郎閣下

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かまりん's　blog:石原莞爾　「満洲国」建国を演出した陸軍参謀　 - livedoor Blog（ブログ） via kwout

我輩の学生時代の中国旅行のひとつ、旧満州エリア（東北三省）の成立過程を記したものだ。石原莞爾参謀については　東京都知事の石原慎太郎さんに紹介していただいた。いわゆるNetworkingみたいなものか（？）

なぜ　石原莞爾という人に興味を持ったかというと、満洲国（当時はどうやら"さんずい"が付いていたようです）を　東アジアのアメリカのような国にしたいという理想を掲げていた、ということを石原慎太郎さんと福田和也の対談本で知ったからだった。（Networkingとはこういうコトですか？） 

どうやら、日本と満洲の関係を　イギリスとアメリカのような関係に持って行こうとしていたらしく、日・漢・満・蒙・（あとは露？朝鮮？）の五族共和に基づいた　本当の王道楽土を築こうとしていた。その上で　アメリカを代表とする西側文明との間に最終戦争が起きる、と予想していたらしい。
それにしても我輩は　第二次大戦前後の歴史についていろいろ独自に調査して勉強してきたつもりではあったが、まだまだ知らないことがいっぱいあることを改めて思い知らされた。
まず、当時の日本の内閣や軍部は、柳条湖事件に始まる満州国建国に決して賛成していたわけでもなかった、ということであった。 

日本の朝鮮半島・大陸進出は　大きく言えばソ連の南下から国を守る、というbig pictureに基づいて打ち出されたものだと思うが、ソ連との権益が衝突する北満洲（今の黒竜江省一帯）を刺激することは　ソ連との衝突を招くと恐れていたようだ。よほど日露戦争やシベリア出兵での恐怖感が尾を引いていたのだろう。その後　ノモンハン事件でも痛い目を見ている。

また、途中　登場する甘粕正彦の描写も興味深かった。甘粕といえば、ラストエンペラーで　坂本龍一が扮していたイメージが強くて、いつも溥儀にプレッシャーを与えていたような印象が残っている。（実際には　とても人望があったらしいが・・）
そして、東条英機と石原莞爾の個人的な確執。何故　石原莞爾が戦後の東京裁判でA級戦犯として裁かれなかったのか。（個人的にはクソみたいな裁判だと思うが・・）それは　東条に真っ向から反対し、不拡大方針を説いていたから、であったらしい。東京裁判に（被告ではなく）証人として召致された時の　判事や検事と石原莞爾のやりとりがまた面白い。我輩が　ミャンマー各地や台湾で聞いていた軍人のイメージと近い。 

戦後 彼を尋ねてきたイギリス側検事やアメリカ側検事に こう言ったらしい。
「こんどの戦争における戦犯第一号は原爆を日本に落としたトルーマン大統領であり、日米紛糾のそもそもの元凶は、戦艦四隻をひきいて嘉永六年に浦賀にやってきたペリー提督だ」　（本書より引用）
彼の高潔な態度は検事や判事にも影響を与えたようで、訊問終了後に「ジェネラル・イシハラ」と握手を求められたらしい。

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